題名:ボルドーのイメージに関するときめきと憧れ
報告者:エコノ
ボルドーといえばフランス南西部の中心的な都市であるが、一般的にボルドーといって思い出すのが、都市よりもワインになるのかもしれない。それもそのはずで、世界的に最も有名なワイン産地の一つが、このボルドーになる1)。特に、1855年のメドック地区における赤ワインの格付けが有名であることから1)、ボルドーの色としてのイメージはやはり赤となろう。さらに、赤でも、ワインの色に近い赤であることから、真っ赤というよりも、上品な落ち着いた濃い赤となるであろうか。実際に、それらのイメージからボルドーには、ワイン以外に正式に色としての名称が存在する。所謂ボルドー(bordeaux)である2)。
ボルドーは、19世紀末には国際的に通用する色となり、専門的には赤というより茶色に近い色で、系統色名はごく暗い赤、マンセル値(色を記号や数字で表す値3))は2.5R 2.5/3となる2)。類似する色にはバーガンディー、ワインレッドがあるが、バーガンディーは紫に近く、どこか退廃的なイメージであり、ワインレッドは彩度が高く派手な印象とされ、それらと比較して、やや落ち着いた色がボルドーとなる2)。また、このボルドーの意味として、ワインと同じように、成熟、収穫などがある4)。そのため、これらのイメージを尊重するように、この色が使われるものの一つとして、リップが挙げられる。ただし、意味からも分かるように大人のリップ色となる。例えば、モデルの森絵梨佳さんによるボルドーリップの画像を示すと、図のようになる。とても素敵な画像であるが、調べると、たぶんこのリップは、イヴ・サンローラン ルージュ ヴォリュプテ シャイン (48 スモーキングプラム)に相当するようである。そのため、この図が端的に示すように、所謂成熟した大人へのときめきと憧れを、このリップを介して手(この場合は口であるが)にすることができようか。ワインもお酒であることから20歳以上の人が対象となるも、やはりそれに見合うように、リップでのボルドーも20歳以上の方が様になるのであろう。それを裏付けるように、
図 森絵梨佳さんの画像5)
モデルの森絵梨佳さんは1988年生まれで6)、この写真が撮られたのは、こちらもたぶんであるが2014年となることから7)、26歳頃の画像となる。一方、Robin Guthrie & Harold Buddによるアルバムに「Bordeaux」なるものがある。こちらもボルドーであるが、作成されたスタジオ(Studio Berduquet)がボルドーにあるようで、このアルバム名がつけられたのかもしれない。しかしながら、こちらも落ち着いた雰囲気で、大人へのときめきと憧れを耳で感じることができる、素敵なアルバムである。
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ボルドーワイン (閲覧2018.5.11)
2) http://colorterms.kisochishiki.com/jis-colors/gairai/bordeaux.html (閲覧2018.5.11)
3) http://www.paintnavi.co.jp/kmunited/wp-content/uploads/2017/05/マンセル値について.pdf (閲覧2018.5.11)
4) http://sel.wp.xdomain.jp/カラーセラピーでボルドーの意味とイメージ/ (閲覧2018.5.11)
5) https://www.cosme.net/chieco/question/61288/detail (閲覧2018.5.11)
6) https://ja.wikipedia.org/wiki/森絵梨佳(閲覧2018.5.11)
7) https://www.biteki.com/life-style/others/114110 (閲覧2018.5.11)