題名:ダバダバダ三兄弟への夢想
報告者:ゴンベ
世の中には多くの名曲と呼ばれる曲がある(報告書のNo.455も参照)。その特徴は、推定するに老若男女問わずに、広く受け入れられる曲であろう。そして、そこには、頭に残り易い(それを、理解しやすいと言い換えることもできるかもしれないが) 何かの基準があることは間違いないであろう。
通常、音楽を構成する要素には3つあると言われる。ひとつは、リズム、もうひとつは、ハーモニー、残るひとつは、メロディとなる1)。それぞれを簡単に説明すると、リズムとは「聴いてのれるもの」、ハーモニーとは「雰囲気を作り出すもの」、メロディとは「曲のメッセージ」、に相当する1)。これらを文献1)に基づいて例示すると、リズム:ゆったりと、ハーモニー:ロマンチックに、メロディ:愛の告白のメッセージ、となる。これで何となく先の基準がぼんやりと頭に浮かぶ。そこで、ここでとある曲をあげて、そのぼんやりを明確にしてみたい。
曲は、クロード・ルルーシュ監督による名作映画「男と女」の中で奏でられた作曲家フランシス・レイの「Un homme et une femme(男と女)」である。「ダバダバダ」のスキャットが全編に流れる主題歌といえば分かりやすいであろうか2)。文献3)でも提示されている通り、そのスキャットを長くのばすと「ダバダバダ、ダバダバダ、ターラーラー、ダバダバダ、ダバダバダ」となる。映画「男と女」が、1966年の作品であることから、52年も前の曲になるが、上のスキャットでも分かるように、作曲者や映画を知らなくとも、この曲の雰囲気(ハーモニー)は知っている人が多いはずである。さらに、この曲のテンポ(リズム)、さらには、この曲の「ダバダバダ」(メッセージ的なメロディ)も知っている人が多いに違いない。その理由は、後に様々なアーチストによってカバーされているからでもある2)。日本ならば、近年では、アーチストの野宮真貴氏によってアルバム「男と女 ~野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。」でも奏でられ、スキャットされている。ちなみに、映画での元曲は、フランシス・レイの盟友で映画に出演もしているピエール・バルーと個人教授などで歌声を披露したニコール・クロワジールとされる2)。
一方、その映画から経ること5年後に、NHKの「ママとあそぼうピンポンパン」の人形劇コーナーに画期的な3兄弟が登場する。それが、「ダバダバダ三兄弟」である4)。図に「ダバダバダ三兄弟」を示す。スタジオ・ノーヴァ4)による創造された人形であり、名前はモンピー、トンキー、ヤンキー、である5)。これが「男と女」から産まれた人形であったのかは、 まさに「ダバダバダ」な謎でもあるが、きっと「男と女」から産まれた
図 ダバダバダ三兄弟4)
「ダバダバダ」であると夢想せずにはいられない。そして、時には夢想できることは脳の効率にもよいようであり6)、創造的「ダバダバダ」は、ただの夢想に終わらない影響を脳にもたらすかもしれない。
1) http://music-b.com/elements (閲覧2018.6.26)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/男と女(閲覧2018.6.26)
3) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q133384128 (閲覧2018.6.26)
4) http://www.st-nova.jp/history/history-content/96/ (閲覧2018.6.26)
5) http://jrmkyushu.ojaru.jp/dabadaba.html (閲覧2018.6.26)
6) http://www.goodhousekeeping.co.uk/news/why-being-a-daydreamer-could-say-something-pretty-great-about-you (閲覧2018.6.26)