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題名:ウォシュレットの使い方に関する一考察
報告者:トシ

 トイレのウォシュレットは、とても便利である。トイレットペーパーの節約(No.120も参照)にもなり、お尻もきれいになるからである。そのウォシュレットは、正しくはTOTO株式会社の登録商標であり1)、TOTOにはTOTOウォシュレットテクノ株式会社なるグループ会社も存在する2)。そのため、このウォシュレットは、一般的には温水洗浄便座と言う1)。ただし、ウォシュレットの名の方が、つとに有名であり、その名を聞くだけでイメージできる製品は、ある意味において素晴らしい名をもった製品であると言えよう。さらに、御社のHPには、TOTO社長である喜多村氏と和歌山県知事である仁坂氏との対談が掲載されているが、その記事にある通り、ウォシュレットは、トイレにおける日本的なおもてなしかもしれない3)。そこで、本報告書では、あくまでもおもてなし温水洗浄便座の代表として、あえてウォシュレットという名を使用したい。
 ウォシュレットには、水圧を調節する機能がある。弱にすれば、お尻に優しくおもてなしされ、強にすれば、激しくおもてなしされる。日頃のウォシュレットの使用にて、はたして水圧は弱がいいのか、強がいいのか悩むところではある。すなわち、水圧の快適度が、人によって異なるからである。便を洗い流すというイメージなら、強でよいのかもしれない。しかしながら、強にするとお尻と肛門に刺激が強すぎるような気がする。かといって、弱では本当にきれいになるのかが、心配となる。そこで間をとって中となる。ただし、中でもきれいに流れていなかったら、という余計な心配が頭を擡げるため、つい強よりにし、かつ長めに洗浄して、おもてなしを受けたくなる。しかしながら、水道コンシェルジュの報告によれば、水圧を強にして洗う、お尻に長時間あてている、のは間違った使い方であると言う4)。そのため、実際に使用に際しては、洗浄時は一番弱い水圧で設定し、洗浄時間は5~6秒、お尻の周辺を洗うようにするだけでよい4)、らしい。その理由として、

1 水圧を強に設定して使用すると、お尻の皮脂を傷つける事になるだけでなく、お尻に跳ね返った水で便器を汚してしまう。また、水圧を強にして使用しても、弱で使用するのと効果は同じ。
2 長時間の洗浄は、腸の粘液を洗い流し、肛門周辺の肌荒れを引き起すので、肛門に直接充てるのではなく、その周りを洗い流すやり方で使う。

とのことであった4)。特に②については、女性を対象とした研究結果では、習慣的使用にて膣内の悪玉菌が増えたとの報告もあり5)、過激におもてなしされたい使い方も、やはりよくないのかもしれない。
 人間以外の哺乳類は、自然脱肛で排便し、便はお尻につかない6)。お尻拭きの人類史を見渡すと、水、葉、植物の毛、羊毛など様々あったが、今は水、紙が一般的となった6)。そのようにして、お尻拭きは人間の文化な側面でもあるが、ウォシュレットはその文化に新たな次元をもたらした製品とも言えるのかもしれない。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ウォシュレット (閲覧2016.3.6)
2) http://www.totowashlet-techno.co.jp/ (閲覧2016.3.6)
3) http://www.toto.co.jp/products/public/taidan/index.htm (閲覧2016.3.6)
4) http://suidoukonsheruju.com/using-the-washlet (閲覧2016.3.6)
5) http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=270009 (閲覧2016.3.6)
6) ヘンリ, スチュワート: 「トイレと文化」考. 文藝春秋. 1993.



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