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題名:今日のお題は、「U2のアルバム「The Unforgettable Fire」にて起こったBrian Enoとの音楽的な化学変化 Part2」
報告者:ダレナン

(No.2804の続き)
② 即興性と実験的アプローチ
イーノは偶然性を重視し、スタジオでの即興的なセッションを促しました。例えば、「Elvis Presley and America」は、ボノ(Bono)が即興で歌詞をつけていく形で録音されました。このような自由な制作方法が、U2の創造性を大きく刺激しました。

③ エモーショナルな深み
「Bad」では、音数を減らしながらも感情の高まりをゆっくりと作るダイナミクスが特徴的です。この手法は後に「With or Without You」でも活用され、静寂と爆発のコントラストがU2の代名詞となりました。

3. 『The Joshua Tree』への橋渡し
『The Unforgettable Fire』で確立されたサウンドは、次作『The Joshua Tree』でさらに洗練され、U2は世界的なロックスターへと成長しました。「With or Without You」は、その集大成ともいえる楽曲であり、以下の要素が『The Unforgettable Fire』の影響を受けています。

– 空間的なギター・サウンド(「Bad」や「The Unforgettable Fire」の延長)
– ミニマルなビルドアップ構造(感情の高まりを生かした展開)
– シンプルながらも深い情緒性(『The Unforgettable Fire』のエモーショナルなアプローチの発展)

結論
『The Unforgettable Fire』は、U2にとって単なるアルバム以上の意味を持ちます。それは、バンドの音楽性の大転換点であり、「With or Without You」のような楽曲が生まれる土壌を作った作品でした。ブライアン・イーノとの化学反応によって、彼らの音楽はより奥行きのある芸術的な表現へと進化し、U2は単なるロックバンドから、壮大なサウンドスケープを持つ唯一無二のバンドへと変貌を遂げたのです。

 で、さぁBrian Eno with Daniel Lanois and Roger Enoとくれば、’An Ending (Ascent)’ by Brian Eno with Daniel Lanois and Roger Eno from ‘Apollo – Atmospheres & Soundtracks – Extended Edition’.
 これすーげーなって音楽ですよね。
 これぞ宇宙の響き、諸行無常の響きありってな感じで。

 今日のお題は、「U2のアルバム「The Unforgettable Fire」にて起こったBrian Enoとの音楽的な化学変化 Part2」ですよ~ん。



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