題名:写真からの頭身の計測
報告者:アダム&ナッシュ
写真は絵画と違って真実を写す。近年ではレタッチによる補正はあるものの、歪曲・誇張されたレタッチでなければ、写真そのものはよいわるいは関係なく、レンズを通して機械的に受光素子に撮像されるものとなる。そのため、画像に映し出された自身に自信が付くこともあれば、自信を失い自身にがっかりすることもしばしばである。特に、全身が映し出された時に、自身の身体的特徴の一つとして考えられうる、例えば、胴長短足、かつ、頭でっかちの頭身に関するデータ認識があれば、がっかりするよりも致し方ないと毎回納得せざるを得ない。歪曲・誇張してレタッチを試みても、画像に撮像された元の素材(自身)に不具合があれば、それが写真に映し出された事実として変えようにも代えられない真実である。実に酷である。
一方、近年のネットの発展からあらゆるコンテンツが簡単に閲覧できるようになった。その中でも、写真は最も多いコンテンツの一つであろう。そのため、多くの写真の閲覧から、どの国の、どの辺の地域の人が、美男・美女が多いかがよく分かる。これを調べると、ロシアの下の方に、その地域があるように感じる。ちなみに、世界の美女が多い国は、ウクライナのキエフと言われている1)。その代表的な人として映画「フィフス・エレメント」や「バイオハザード」の主役である女優のミラ・ジョヴォヴィッチさんがここの出身であると言えば、それも納得できるかもしれない。ウクライナのキエフはロシアの下の方に隣接する国であるために、先の筆者の見解もあながち間違いではなかったようである。個人的には、過去のコンテンツの閲覧から、ウクライナを起点に、ロシアのモスクワ~チェリャビンスクあたりにかけて美男・美女が多いと感じる。
人の顔に関する美しさの基準については、個人観によるものの、多かれ少なかれ美しいと感じる何らかの規定が、生得的に人の脳内にあることには間違いないであろう(No.329を参照)。そうでなければ、美しい女優さん、あるいは、美しいモデルさんの世界的な基準が人によって大きく異なってしまうからである。また、人の顔だけでなく、顔と体とのバランス、所謂先に述べた頭身も美しさの基準の重要なファクターとなる。そこで、本報告書ではチェリャビンスクの写真家であるIvan Kopchenov氏による写真のモデルさんを基に、美しい人の頭身についても計測したい。
Ivan Kopchenov氏の写真を図に示す。その他の写真は氏の500px4)を閲覧して頂きたいが、どの写真も非常に素晴らしい。ちなみに、氏も美男である。頭身の計算については、文献5)を参考に、「目からアゴの長さ」をx、「目からかかとの長さ」をyとし、(x+y)/(x*2)の式にて算出した。この画像のピクセル
図 Ivan Kopchenov氏による写真3)
長から、当モデルさんのxは52.038となり、yは871.303となった。これから先の式より頭身を求めると、なんと8.871頭身となった。一般に8頭身以上はスタイルがよいとされるが、その通りの結果となった。
1) http://globature.com/jp/interest/ranking_20130512.html (閲覧2016.12.1)
2) http://spotlight-media.jp/article/229783636866349144 (閲覧2016.12.1)
3) https://www.99inspiration.com/2016/06/stunning-portrait-photography-by-ivan-kopchenov/ (閲覧2016.12.1)
4) https://500px.com/ivankopchenov (閲覧2016.12.1)
5) http://www.daddo.jp/?p=10323&page=2 (閲覧2016.12.1)