題名:オメガ3脂肪酸の星に向けて未知なる宇宙への旅
報告者:トシ
オメガ3脂肪酸。カタカナで書くとオメガ 3 シボーサンとなる。名前のインパクト大である。何やらどこかの星の名のようである。むろん星ではない。しかしながら、本報告書ではオメガ 3 シボーサンなる星へと旅するべく、オメガ 3 シボーサンの星に向けて、その未知なる宇宙を探検した。このイメージを下図に示す。
そのオメガ3脂肪酸は、血液中の脂質濃度を下げる働きがあり、コレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪を下げることができる1)。その役割から、動脈硬化・心筋梗塞の予防、高血圧の予防、 脂肪肝(肝臓の病気)の予防、脂質異常症(高脂血症)の予防が期待できる1)。青味の魚によく含まれ、代表としてサバ、イワシ、サンマ、アジ、マグロなどが挙げられる。また、ナッツの代表でもあるクルミにも多く含まれ、カリフォルニア くるみ協会によると、アーモンド、ピスタチオ、ピーナッツといったナッツは、オメガ3脂肪酸の含有率がほぼ0 gであるのに対して、クルミは25 gと群を抜いている2)。以前に、
図 オメガ 3 シボーサンの星に向けて
TVでもそのクルミの効果について放映され、翌日クルミの売り切れがお店で続出した話もある。ことオメガ3脂肪酸の含有率に関しては、クルミはナッツ界の王様であると言えよう。
オメガ3脂肪酸の主な栄養素には、DHAとEPAがある。DHAとは、ドコサヘキサエン酸の略で、EPAとは、エイコサペンタエン酸の略である。どちらも、ヒトの体内では作ることができない栄養素であるため3)、青味の魚やクルミなどで効率よく摂取することが必要となる。しかしながら、青味の魚で摂取するには、イワシの場合は53 g、マグロの場合は680 gの摂取が必要となる4)。そのため、近年ではDHAとEPAの栄養素を抽出したスーパーフィッシュオイルなるサプリメントをうまく利用する人も増えた。15年ほど前は、サプリメントの印象そのものがあやしいものであったが、今ではサプリメントもコンビニで販売されるほどに一定の市場を獲得している。ただし、サプリメントを含めた健康的な食品は、薬と異なり、「効く・効かない」は個人的な判断に委ねられる。そのため、「効くサプリメント」と謳ってあれば、逆に疑ったほうがよい。健全なサプリメントは、「効く」とは書かれていないはずである。スーパーフィッシュオイルのビンにはむろん「効く」ではなく、「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」と記載されている。その記載の通り、サプリメントの大事な点は、それ単体ではなく、食べ物のサブとしての、が基本となる。
1) http://www.hakuraidou.com/info/omega3.htm (閲覧2015.12.8)
2) http://www.californiakurumi.jp/health/omega3/ (閲覧2015.12.8)
3) http://www.hakuraidou.com/info/dha-epa.htm (閲覧2015.12.8)
4) http://www.amazon.co.jp/ネイチャーメイド-スーパーフィッシュオイル-EPA-DHA-機能性表示食品/dp/B00516RUX8 (閲覧2015.12.8)