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題名:恋愛における心象拡大の錯覚を知る方法
報告者:ナンカイン

 本報告書は、基本的にNo.189の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 No.189において、太陽が大きく見える理由について検討した。その結果、明らかな理由はまだ科学的には立証されていないが、人の心理学的な効果の一つである錯覚によりもたらされている現象であることが推測された。そこで、本報告書では月を中心にこれを考えてみたい。
 太陽の大きさは肉眼で見ることは難しい。それは太陽の光が強いからである。しかしながら、月の光は太陽と比較して弱いために、肉眼でも見ることができる。そこで、月の地平拡大の現象について考えると、太陽と同じくして地平線にある月は大きく見えることがある。これが錯覚であることを確かめるには、図に示す方法で行える1)。これを行う前は、月の大きさを想定すると、2や3を選択するが、実際の月で行うと、1が正解となる1)。小指が小さめの方の場合は2でもよいかもしれない。ただし、行う際には1、2、3のいずれも腕は伸ばした状態とする1)。いずれにせよ、目で見て、思って、感じている月の大きさに比較して、実際の月の大きさは変化がないことがこの方法で確かめられる。
 このようにして、ここでは太陽や月が地平拡大の現象で大きく見えようとも、真実とは異なる心理的な操作が知らず知らずに働いていることが示された。
 その一方、心理的な操作は人と人の間でもよく実施される。その最たるものが恋愛であろうか。恋愛において、

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図 月における地平拡大の錯覚を知る方法1)

その相手に盲目となることもある。そこには愛が目に見えない現象であり(No.88)、錯覚であろうともお互いを信じるしかないことが理由として挙げられる。図の錯覚を知る方法のように恋愛においてもその互いの大きさを確かめられれば、それに越したことはないが、なかなかそうはいかない。例えば、ここで恋愛映画の一つである「親愛なるきみへ」という映画をここで取り上げてみたい。実は、この映画の劇中で、図の錯覚を知る方法が実践され、互いの愛を確かめるような行為がなされている。映画の詳細はここでは伏せておきたいが、地球上のどのような場所にいようとも、月は月であり、その大きさも変わらない。すなわち、恋愛においても月の存在と同じく錯覚ではない普遍的な大きさが存在する、と言いたいところではある。しかしながら、恋愛における心象拡大の錯覚を知る方法は、現状ではない。
 「またすぐに会おうね」がこの映画のキーとなるセリフである2)。月に関しては、雲に隠れなければそのセリフ通りに毎晩会える。しかしながら、人ではそうはいかない。恋愛における心象拡大が双方において等しいならば、それも可能かもしれないが、現状では恋愛における心象拡大の錯覚を知る方法がない以上、相手を信じるしか真実を見る方法がない。

1) http://www.ncsm.city.nagoya.jp/study/astro/astro_news/big_moon.html (閲覧2016.2.22)
2) http://sorette.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-2090.html (閲覧2016.2.22)



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