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題名:サク山チョコ次郎、それと運命的な出会い
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1621の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 いつの間にか、随分と時間が過ぎていた。鳴り石の浜に居た時は、30分ぐらい過ぎただけと思っていたが、車に戻って見ると実際は1時間近く経っていた。そのせいか、だんだんと通りの車の量も増えてきていたようだった。ただ、車が増えても、ZX-10Rだったら、宍道湖までは快調に飛ばせる。軽トラではかなり厳しいかもしれない…。と思いきや、やはり伯父によってチューンナップされた軽トラだったことが、ここで判明した。通りの車が多くても、アクセルを吹かすと、エンジンの回転数に合わせてしっかりとパワーが出ている。それに、加速している時の独特な音。これはスーパーチャージャー。たぶんそうに違いない。

晴美:「カツオくん。だんだんと空が晴れてきたね。さっきまでかなり雨降っていたのに。でも、思ったよりも鳴り石の浜で時間とっちゃたね…。ごめんね」

「いいよ全然。昼までには日本シジミ研究所に着けるとは思うけど…」

晴美:「あっ、そうそう。カツオくんに聞きたいことがあったんだー。カツオくんって、いつごろからしじみ漁をしているの?」

「もうこれで、7年ほどかな…。18のころからなので。ただ、組合長の伯父のおかげで今も組合で働けるようなもんだけど…。ところで、晴美さんのほうは、いつごろから調査の仕事してるの?」

晴美:「まだ、1年ほどかな。以前は東京にいたんだけれども、1年前にこっちに引っ越してきて…。それからしばらくしてから、琉花と出逢っていっしょに働くことになったんだ。二人で意気投合しちゃって。それで、今に至るってな感じ。でも、わたしの遠い先祖に、こっちゆかりの人がいたみたいだから、あながちこっちの地域に全く関係ないってことかもしんないけど」

「へー、そうなんだ」

晴美:「あっ、カツオくん。お菓子食べる?」

「おっ、ありがとう」

 そうして晴美さんはバックからお菓子を取り出して、袋を開けた。そして、その一つを僕の口に運んでくれた。

「へぇー、これ、うまい!(図)」

図 サク山チョコ次郎の運命的な出会い1)

晴美:「やっぱりね。これ、サク山チョコ次郎っていうんだ。マイブーム。えへっ、おいしいでしょ。このお菓子には、運命的な出会いって思ったの。もしかして、それって、カツオくんの出逢いといっしょで、運命的…なんて…ね。カツオくん、晴美のこと、すき? 実は、すでに、だいすきだったりして…♡」

1) https://www.shoeidelicy.co.jp/chocojiro/index.html (閲覧2020.2.11)



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