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題名:おなら再考
報告者:トシ

 おならをすると周りににおいが拡散する。そのにおいは、匂い(よい香り)もあれば、臭い(わるい香り)もある。えてしてわるい香りの臭いは、あまりよくはない兆候が多い。それは、周りの人間への臭気だけでなく、そのおならをした本人も、場合によっては腸内の悪玉菌が増えている可能性もある1), 2)。すなわち、腸にとってはあまりよい状態とは言えないサインが、臭いおならでもある。
 そもそもおならの正体は、文献3)にあるように、「空気と腸内のガスの混ざったもの」が「肛門から排出される」結果として、おならとなる。そのため、食べた物によっては臭いになりやすい。しかしながら、病気によって、例えば、炎症性腸疾患では「卵の腐ったようなニオイ」が、大腸がんでは、タマネギの腐ったようなニオイ」が出ることが指摘されており3)、この場合は、臭いおならが出ただけでは済まされない状態へと移行することもありうる。ここに、おならのにおいに関する知識を持つ必要性が生じる。
 一方、おならは何もにおいだけではない。音も生じる。場合によってお腹が下っている時は、便というお伴も生じることもあるが、ここではあくまでも音も、としたい。
おならの音は、擬音化すると、「ぷっ」か、「ぶぅぅー」か、「ぷすっ」か、「すーっ(無音)」か、のいずれかに当てはまることが多い。このおならと音に関して、「すーっ(無音)」は臭い場合が多いことも判明している4)。ちなみに、おならの成分は、空気が約7割、腸内で発生したガスが約3割であり、基本的に前者は酸素、二酸化炭素、窒素など、後者が硫化水素、アンモニア、スカトールやインドールという成分となるために、これがおなら特有の臭いを発生させるが2)、「すーっ(無音)」は前者の空気が少ないことから、後者の割合も増え、それだけ臭くなるとされる4)。
 さて、ここまできた「おなら再考」であるが、再考を最高とするには、やはり歴史を学ばなければなるまい。
 そこで、おならの歴史を探ると、文献5)には以下のようなくだりがある。

「さとってはブゥと放(ひ)る屁も仏なり」

すなわち、おならの「ぶぅ」が「仏」になる。おならは神仏とともにある5)、ということらしい。さらに、江戸時代の臨済宗古月派の禅僧、画家でもあった仙厓和尚は、その自画自賛において

「屁なりとてあだなるものと思ふなよ ぶっという字は仏なりけり」

という図も残している。おならは、やっぱり、侮れない(穴どれない)。

図 仙厓和尚の自画自賛5)

1) https://biiki.ueb-a.com/?p=11128 (閲覧2018.1.29)
2) https://mycarat.jp/articles/329 (閲覧2018.1.29)
3) https://mycarat.jp/articles/561 (閲覧2018.1.29)
4) モフィット, M., ブラウン, G.: いきなりサイエンス. 文響社. 2017.
5) 佐藤清彦: おなら考. 文藝春秋. 1998.



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