題名:もしもカレーライスがスイーツだったら…
報告者:ちょろりん
カレーライスは今やラーメンなどと並ぶ国民食である。あるいは、カレーライスやラーメンは専門店の多さや日本独自での発展を考えると、もはや完全な日本料理とも言えるであろう1)。
カレー単体だけで見れば、そのルーツを辿れば、明らかにインドにあるのは間違いない (報告書のNo.21も参照)。しかしながら、日本のカレーは欧風カレーともされ、その発展のベースはインドのみがルーツではなことも推測される。さらに、しかしながら、である。欧風といえども、欧風カレーはヨーロッパにはない。結局のところ、日本のカレーライスは、インドのカレーでもなく、ヨーロッパのカレーでもなく、日本人が独自の解釈によりヨーロッパ的エッセンスを注入したカレーになる2)。ある意味、ナポリタン(報告書のNo.40も参照)やオムライス(報告書のNo.422も参照)と同じ位置づけとなるであろうか。
一方、カレーライスは主食にはなるが、スイーツにはならない。当たり前のことではある。そのため、主食であるカレーライスを食べた後には、「ベツバラ」と呪文を唱え、スイーツを欲することがしばしばある。しかしながら、そこで身体を検査したところで、胃袋は1つしかない。「ベツバラ」の呪文は、あえて漢字で書くと「別腹」となるも、呪文を唱えたところで、腹(胃袋)は二つには分割されない。「ベツバラ」の呪文は、スイーツをただ食べたいだけのいい訳である(そのようなことは、ここに書かなくても承知であるが…)。
だが、しかし、時にはこの「ベツバラ」の呪文に胃袋全体が支配されてしまうこともなくはない。それは、胃袋全体が別腹と化してしまい、スイーツが主食を凌駕する時である。カレーライスの誘惑がありつつも、胃袋全体が「ベツバラ」の呪文にかかった際は、もはやスイーツ一択しか欲しない。しかしながら、「ベツバラ」呪文になんとか対抗しようと、理性的にはカレーライスを求める。その時、「ベツバラ」の呪文に打ち勝つべく、理性の魔術師はこう唱えるに違いない。
「もしもカレーライスがスイーツだったら…」
すると、
じゃじゃーん、と出ました。 図 「もしかしてカレーライス?」 です。
1) 竹田恒泰: 日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか. 2011. PHP研究所.
2) http://www.1101.com/curryschool/shoutai/2017-05-07.html (閲覧2017.5.17)
3) http://item.rakuten.co.jp/realizer/toras013/ (閲覧2017.5.17)