.

題名:ラーメン道は、険しいで~
報告者:

 本報告書は、基本的にNo.1514の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

「おっ、あんちゃんもバンドマンか?」

「はい」

「いやー、それにしてもあんちゃん、日本語じょうずやのー。どっかで勉強したんかいな?」

「昔から、叔母に教わっていたので…」

「叔母って、日本人か?」

「違いますけど。なぜか日本語を学びなさいって、むかしから言われていたので…」

「へぇー、イギリス人なんに、不思議な家系やなー」

 ここでは、おやっさんには、一年後ぐらいにはGaeele家の宿命としてNakajo家の執事になることはだまっていた。怪しまれると、従業員としてやとってはくれないかもしれない。なんせ、今は、このおやっさんのラーメンの極意が知りたい。その一心だった。

「おやっさん。表に従業員募集と書いてありましたけど、僕をやとってもらえませんか?」

おやっさんは一瞬、きょとんとした。でも、その後に、にっこりと笑いながら、

「おっちゃんのラーメン道は、険しいで~。外人のあんちゃんに、ついてこれるか?」

「はい」と即答した。

「よーし、明日からここであんちゃんに働いてもらうべか。ところで、あんちゃんの名前は?」

「Eiigo Gaeeleといいます」

 そうして、僕は猫ラーメン(図)で修行することに決まった。俺の醤油味を目指して。

図 猫ラーメン1)

1) https://www.amazon.co.jp/猫ラーメン-俺の醤油味-DVD-中川里江/dp/B001IOMSGG (閲覧2019.12.19)



…「猫ラーメン」の品への案内は、こちらになります。


地底たる謎の研究室のサイトでも、テキスト版をご確認いただけます。ここをクリックすると記事の題名でサイト内を容易に検索できます。