題名:タンスの整理と人生の経験・知識との関連性
報告者:ナンカイン
人の能力はタンスの引き出しの様に例えられる。特にある人が、あらゆる状況に際して上手に臨機応変に対応できれば、「あなたは引き出しの多い人だ」と言われる。逆もまた然りである。
その引き出しには何が詰まっているのであろうか。
通常の家庭にあるタンスであれば、衣類などが詰まっていることがほとんどであろう。シャツや上着といった上衣やズボンといった下衣が中心で、その他は靴下やパンツが詰まっていることが多い。また、タンスによって下側は1つの引き出し、上側は2つの引き出しとなっていることから、下に重めで容量が嵩張るもの、上に軽めで容量が嵩張らないものを詰めることが多い。そのことから、下衣は最も下側の1つの引き出しに、上衣はその上に1つの引き出しに、靴下やパンツは2つの引き出しに分類して入れることが多い。標準的なタンスの様相を図に示す(不思議なことに、このタイプのタンスにナポリータンスなるものがあった。特定研究員 ナポリたんのサイトでそれを示す。これが偶然と必然に関する符号の一致率の高さであろうか)。
図 標準的なタンスの様相1)
このようにしてみると、タンスの引き出しを分類するには、そこにはおのずと衣服の重さや容量を加味して分類していることが明らかである。人によってはこれと異なる分類をすることもあるかもしれないが、おおむねこのような基準にて判断されていることが少なくないはずである。そこで本題の「あなたは引き出しの多い人だ」と、引き出しの中身との関連性であるが、その引き出しには衣類ではなく、経験や知識が詰まっている。
日常会話程度の経験や知識であれば、軽く、容量も嵩張らないため、上側の引き出しに詰まれている。そこは誰にでも気軽に話しやすいため、開け閉めがしやすい引き出しである。しかしながら、経験が少し重た目となると、その下側の引き出しに詰まる。そのため、気の合う人や話しても問題ないと判断できる人との会話のみで、開け閉めがなされる。そのさらに下側では経験の重みが増すために、誰にでも話すことができない。また、経験に伴う知識も豊富となりやすく、いわゆる各人のこだわりのある部分でもある。そのため、世間一般的には開け閉めはされず、ツーカーの間柄の人だけに対して開け閉めがなされる。最も下側の引き出しは、経験もヘビーであり、かつ、知識も歪んでしまったような場合も少なくはない。すなわち、重く、嵩張る。人生の悩みの部分に相当する。
これらのことから、人生の経験・知識に基づいて、それを思い出しながら衣類タンスの整理をすることは、人生の悩みも整理できることになるに違いない。
1) http://illpop.com/img_illust/mini/furniture_a02.png (閲覧2015.12.7)
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