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題名:きざみしょうがの功罪?
報告者:トンカツる

 ここで、功罪と表題にあるが、功罪とは一般的には、よい点とわるい点の両面がある1)。しかしながら、罪とあることにより、一見してわるい面が強調されやすくなる。そこで、本表題では功罪?とあえてクエスチョンマークを付記することによって、わるい面は除外していることを前もってことわりたい。
 しょうがは漢字で生姜と書く。その生姜の特徴と効果については、筆者による報告書のNo.217を参照していただきたいが、生姜には体にとってよい点があることが明らかである。風邪を引いた際に生姜湯などを飲む方もいるように、生姜にはそもそも漢方的な役目も存在する2)。そのような生姜の効用などについて検討した上でか、どうかは、定かではないが、江戸むらさき ごはんですよ!でも著名な桃屋の商品で、きざみしょうがなる生姜をメインとした商品がある。同じようなパッケージで、きざみにんにくもあるため、桃屋の中でも比較的シンプルなこの2つのパッケージを、並んで店頭で見かけた方も多いことと思われる。図にきざみしょうがを示す。この商品自体の開発に関わる歴史などについての詳細は、桃屋のHP3)を見ても不明であったが、数年前までは見かけたことがなかった商品であると筆者自身は記憶しているため、桃屋の中でも比較的新しい商品かと思われる。
 桃屋は報告書のNo.103にも示されているように、2020年に創業100年を迎える。2020年といえば、オリンピックが再び東京にて開催される年でもあるが、この年が桃屋の創業100年というめでたい節目となる。この時代の流

図 桃屋のきざみしょうが3)

れからも言えば、桃屋の快進撃が、時すでにじわじわと始まっているかのようである。                     
 店頭での桃屋の販売を見ると、実に地味な存在である。どれも同じような瓶に封入され、まったくもって目立たない。それは裏を返すと、桃屋の商品に対する自信の証でもあるのかもしれない。その中身の知っている人にとっては、店頭でも不思議とその瓶は宝石のように輝く。No.103のイカの塩辛も絶品であるが、近年の登場とも思しき、このきざみしょうがの瓶の輝きは、まさにダイヤモンド以上の輝きがある。それは、温かいごはんにかけて食べるきざみしょうがの勢いが止まらない筆者の行動パターンにも如実に表れている。これには筆者自身、いささかの驚きも隠せない。
 その根底には生姜の効用に対する基礎知識もあるかもしれない。しかしながら、その知識だけではなく、温かいごはんにかけて食べるきざみしょうがが、日に日に、微増しているのも事実である。いわば、やめられなく、ごはんにきざみしょうがをのせた時点で、よだれの勢いがどうしようにも止まらない。このことから、きざみしょうがの開発者に素直に感謝したいものの、気が付くとすぐになくなってしまうきざみしょうがには、功罪?を感じる。なくなると思えた時点で、買い物かごにはいつも2つのきざみしょうががインされる。自分ではもはやとめられることができないきざみしょうがのうまさが、見事に脳内にインプットされている。
 桃屋さん、ありがとう。きざみしょうがが大好きです。

1) https://kotobank.jp/word/%E5%8A%9F%E7%BD%AA-495225 (閲覧2017.11.2)
2) http://shunnowadai.com/archives/1310.html (閲覧2017.11.2)
3) http://www.momoya.co.jp/products/detail/kizamishoga/ (閲覧2017.11.2)



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