.

題名:歩くのは健康にええことやで…。
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1387の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 かつて藤井株式会社でのプレゼン係として働いていた時は、藤井美菜さん社長のセンシティブな姿など見ることはなかった。目の前にいた社長は、いつもラブリーですてきな笑顔であったことは覚えている(No.1349)。解任され、クビを言い渡された時は、さすがに冷たい視線を感じたものの(No.1356)、そのハムスターから見せられた写真には(No.1387)、今までに見たことのない藤井美菜さん社長に、魅せられた。見せられて、魅せられて、なのだ。南に向いている窓を開けて、シチリアの海の色を眺めていると、走馬灯のようにかつての記憶が蘇ったのだ。いや、今、目の前にハムスターがいて夜の路上にいるのじゃないのか、その路上でハムスターと語らっている場面じゃないのか、という設定は一端置いといて、シチリアのとある部屋の窓から海を眺めていると思っていただきたい。すると、どうだろうか、その海の色は間違いなく、Le Grand Bleu。そういえば、ここのところろくに食事をしていなかったことに気づく。そこで、そのハムスターに聞いてみた。

「パスタが、極上のパスタが食べたくなったのだけれども、この辺でいいお店知っているかな?」

「パスタ。そんなら、Trattoria Del Massimoはどうや。こっから(プレトリア噴水)も近いしな。場所分からんかったら、ワイをカバンに入れてKrevaれば、案内するで~。歩いて11分ぐらいのとこや(図)」

「Krevaれば? とりあえず了解しました」

図 地図(Google Mapにより検索)

そうして、そのハムスターを僕のカバンの中に入れて、ひょっこりと顔を出したところで、ひょっこりはん。でも、ハムスターゆえに、ひょっこりハム。Trattoria Del Massimoに向かった。

 「な、じぶんな。ええもん食べて、ええ恋して、そして、最後はやっぱり健康やで。何と言っても、最初に健康、最後に健康やで~。結局結局やっぱりやっぱり最後は最後は健康1)。歩くのは健康にええことやで…。」

 歩いていないのにえらいノリノリな感じでヘッドホーンしながら、カバンの中から、ひょこりハムな、そのハムスターは上機嫌であった。

「Kreva。めっちゃええで~。”エブバデケバウト・ケンコ~”」

1) http://j-lyric.net/artist/a00eecd/l0484fa.html (閲覧2019.9.8)



…「健康」の品への案内は、こちらになります。


地底たる謎の研究室のサイトでも、テキスト版をご確認いただけます。ここをクリックすると記事の題名でサイト内を容易に検索できます。