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題名:今日のお題は、「店頭にも並ばない廃棄処分人間」
報告者:ダレナン

(No.2299の続き)
 妻の成美も好きじゃない半額めかぶのパックを見ながら、僕という人間はこのめかぶと同じかもしれないと思い始めた。いや、僕は半額の価値もなく、廃棄処分の人間だ。奴らはそんな僕にいう。

「貴様は廃棄処分」だ

と。そう、僕は店頭にも並ばないムショクの廃棄処分人間なんだ…。今日のお題は、「店頭にも並ばない廃棄処分人間」にしよう。
 曾祖父は日本でのルーマニア大使館の経理関連の基礎を築いたとてもできた人だった。その子孫である僕はいまやムショク。運例の差だった。そしてこう思う。「ただの変換ミスだと思いますよ、打ち込んだ本人は煽るつもりだったのでしょうが、とんだ恥をかいてしまいましたね。」(1)。本当ならばその言葉は”雲泥の差”。変換ミスでもない間違い。煽るつもりもない。
 曾祖父に頭を上げることができなかった。
 でも、もし曾祖父に今、色々とインタビューできればと思えた。きっと、今の僕のために有用なアドバイスをくれるかもしれない。
 そして僕は映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を本腰を入れてみることにした。今まで、最初の方の再生からつどつどストップさせた映画だった。ニール・ジョーダンはとても好きな監督の1人だが、これだけなぜか最後まで見てなかった。

 そして僕は再生する。

 パワハラ・モンスター輩兼エナジー・バンパイヤ一族いわば偽バンパイヤ野郎から分かつために。心(しん)の違いたるヴァンパイヤが持つ聖なる力をよみがえらせるために。そして僕の残りの人生は決して廃棄処分ではないと信じるために。僕の命を再生するんだ。

 今見終えた。ニール・ジョーダンはやっぱ好きな監督だった。超絶なヒット作や入賞はなくとも、ちゃんと抑えるところは押さえる。そして佳作する。調べると、「1992年に発表した『クライング・ゲーム』がアカデミー賞6部門にノミネートされ、脚本賞を受賞。『マイケル・コリンズ』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を、『ブッチャー・ボーイ』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞している」(2)ニール・ジョーダンだった。本当にあーたは監督のファンなの? そんなこと知らないなんてジョーダンじゃないの?とみなみなさまに問われそうだが、僕は「狼の血族」からの間違いなくファンですと答えたい。

(1) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q115714641
(2) https://ja.wikipedia.org/wiki/ニール・ジョーダン



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