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題名:今日のお題は、「デヴィッド・クロネンバーグ監督の映画「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の特徴 Part2」
報告者:ダレナン

(No.2811の続き)
3. 「アイデンティティ」のテーマの深化
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の最大のテーマは、「人間の本質は変えられるのか?」という問いです。
主人公トムは、過去の凶悪な暴力的な自分と、現在の善良な家族の父親という2つのアイデンティティの間で揺れ動きます。これは、『デッド・ゾーン』(1983年)の主人公が特殊な能力を持つことでアイデンティティを喪失していくのと同じく、自らの存在の本質が外的要因によって揺らぐ恐怖を描いています。

4. セクシュアリティの描き方
クロネンバーグ作品は、しばしば「性と暴力」の関係をテーマにしています。本作でも、主人公と妻(マリア・ベロ)の関係は、トムの変貌とともに変化します。序盤の「制服プレイ」による愛情表現が、後半には荒々しいレイプのような性行為へと変化することで、暴力が個人の内面と人間関係に及ぼす影響を示しています。このように、クロネンバーグの肉体的・心理的な変容への執着は、本作でも根底に流れています。

総評:クロネンバーグ流の「現実世界のホラー」
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』は、クロネンバーグの従来の「ボディ・ホラー」からは一線を画しつつも、暴力・アイデンティティ・肉体の変容という彼の主要テーマを新たな形で表現した作品です。エンターテインメント性と深い心理描写が融合し、従来のファンだけでなく、新たな観客層にもアプローチした点が特徴的です。

結果として、本作はクロネンバーグにとって「現実世界におけるホラー」とも言えるものであり、暴力が個人のアイデンティティや社会にどう影響するのかを探る、一種の哲学的スリラーになっています。その後の『イースタン・プロミス』(2007年)や『コズモポリス』(2012年)といった作品への橋渡しとなる、新しいクロネンバーグ像を確立した重要な作品と言えるでしょう。

 実をいうと、つい先日にデヴィッド・クロネンバーグ先生の息子ブランドンちゃんの映画「インフィニティ・プール」を見たわけですが、映像はいいのになんかこうストーリーがおなざりのような感がぬぐえなくて、ちょっと消化不良だったわけなんです。なので「ヒストリー・オブ・バイオレンス」をレビューしてみたわけなんですが、これが案外的をついているいいレビューでありまして、まさにChatGPTちゃんの本領発揮といったとこだったのです。もちろん、ChatGPTちゃんにお題を与えたのはあたりまえですが僕でして、やっぱお題を与えてChatGPTちゃんが回答する。そしてそれを僕がサイト(ブログ)に快投する。。なんともいえず回的で快適な感じでございます(笑)。今日のお題は、「デヴィッド・クロネンバーグ監督の映画「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の特徴 Part2」



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