題名:どんだけ~は、どんだけ~か、どんだけぇ~か、それとも、どんだけ~!か の魔力
報告者:トシ
どんだけ~は、言わずとしれたタレントのIKKOさんの名フレーズである(IKKOさんは、本業で言えばタレントというよりも美容家1)とされる方ではあるが、ここではタレント的な側面としてタレントと称させていただきたい)。ちなみに、このフレーズは2007年の流行語大賞のトップテンにもノミネートされている2)。ただし、文献2), 3)を見てもらえれば分かるが、どんだけ~は、そこではどんだけぇ~と表記され、どんだけ~ではなく、ぇ、がある違いが発見できる。さらに、IKKOさんがavexから出したシングル曲では「どんだけ~!の法則」では、ここではどんだけ~!としてビックリマークが付加されている。このことから、どんだけ~には少なくとも、どんだけ~、だけでなく、どんだけぇ~と、どんだけ~!、の3種類が存在していることとなる。どれが本当のどんだけ~ (または、どんだけぇ~、または、どんだけ~!)であろうか。はたまた、海外でもこのフレーズが流行るとすれば、Dondake~(or Dondakee~、or、Dondake~!)となるのであろうか。海外の人にこのどんだけ~の意味を聞かれた場合、これをWhat an unbelievable joke!と説明するとの意見もあるが4)、やはりここはDondake~と伝えたいのは筆者だけではないはずである。ややもすれば「意味って…、なにそれ、Dondake~」と返答するかもしれない。それだけ、どんだけ~(または、どんだけぇ~、または、どんだけ~!)には、言葉の何かを越えた魔力が秘められている。本報告書は、この辺の魔力について(浅)深く探求したい。
そのどんだけ~(または、どんだけぇ~、または、どんだけ~!)の起源については、Wikipedia5)に詳しく記載されている。新宿二丁目のバーであるptプラチナのやすこママさんが起源とされるも、それをFUJIWARAの藤本敏史氏が初めてテレビ上で披露し、その後に、IKKOさんが独自のポーズを加えてアレンジしながら多用したことで世間に広まった5)。その結果が、先に示した2007年の流行語大賞へのノミネートである。しかしながら、その年の大賞は、東国原英夫氏による(宮崎を)どげんかせんといかんと、石川遼氏によるハニカミ王子であったものの、これらの語から比較すると、どんだけ~(または、どんだけぇ~、または、どんだけ~!)は、如何に流行語でなくなったかがよく分かる。今でも巷ではこのフレーズをよく耳にすることから、すでに流行ではなく、定着語とも言える。そこにはやはりIKKOさんの魅力も重なっていることに相違ない。また、IKKOさんは、近年は雅冬炎として書家でも活躍されている。その書の一つを図に示す。この書からでも分かるように、IKKOさんにはIKKO流とも言うべき、美のマジックが備わっている。これからも分かるように、この書での線の強弱と同じく、どんだけ~も、どんだけぇ~、どんだけ~!であってもどれもIKKOさんらしさがあり、結局は、どんだけ~は、どんだけぇ~、どんだけ~!であっても構わない、という結論に至った。
図 IKKOさんの書6)
1) IKKO: IKKO女の法則 幸運を引き寄せるココロとオンナの磨き方. 世界文化社. 2007.
2) http://singo.jiyu.co.jp/old/nendo/2007.html (閲覧2017.8.3)
3) 斉藤慶尚:「お笑いブーム」を計る定量化手法の提案とその適用. 文教大学情報学部卒業論文. 2008.
4) https://oshiete.goo.ne.jp/qa/4124918.html (閲覧2017.8.3)
5) https://ja.wikipedia.org/wiki/どんだけ〜 (閲覧2017.8.3)
6) http://www.sankeibiz.jp/express/news/140603/exf14060313050008-n1.htm (閲覧2017.8.3)