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題名:エナジー・ヴァンパイアの正体
報告者:トシ

 エナジーというと、モンスター・エナジーを思い出すが、そのモンスター・エナジーは、体にチャージして、エネルギーとなる。自己の獣を解き放つ、エナジーとなる訳である(報告書のNo.787も参照)。一方、血を吸ってエナジーを失わせるモンスターと言えば、吸血鬼(ヴァンパイア)になる。そのモデルとなるヴラド3世は、ワラキア(ルーマニア南部の地方)にあって中央集権化を推し進め、オスマン帝国と対立し、故国を侵略から守るために戦った英雄でもある1)。しかしながら、ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」のイメージがどうしても強く、映画などの影響からもその存在が定着し、吸血鬼(ヴァンパイア)と言えば、やはりドラキュラ伯爵となる。
 様々なドラキュラ伯爵の中でもベラ・ルゴシ氏が演じた「魔人ドラキュラ」が、映画としてのドラキュラ伯爵の有名な起源にもなろうか。これは1931年の作品であり、1922年にサイレント映画で「吸血鬼ノスフェラトゥ」があるが、伯爵然とした吸血鬼ドラキュラと言えば、やはりベラ・ルゴシ氏の存在が欠かせない(図)。
 その「魔人ドラキュラ」によって血を吸われるという仮定の下で、科学的に吸血の量と致死について検証されている。文献3)によると、人体に平均5リットルの血液

図 「魔人ドラキュラ」のベラ・ルゴシ氏2)

があるとし、吸血鬼(ヴァンパイア)がその血液の15%を吸うと仮定して、流体力学から計算すると、人間の首の外頸動脈から全血液の15%を排出するのに、6.4分で排出される。さらに、血液量の40%以上を失うと敗血症が致命的になり、それは約17.3分であることが計算されている4)。この時間が長いのか短いのかは分からないが、6.4分もエナジー・ヴァンパイアと付き合うと生気が失われ、17.3分も付き合うと意識が遠のき、離れたくなる。そのエナジー・ヴァンパイアの正体は、文献5)にもあるように、「あなたから気力を吸い取っていくその人」となる。その特徴は、以下の項目のチェックで3つ以上あれば、エナジー・ヴァンパイアと呼べる、その人、のようである5)。

□ わざと悪さをして、周りの人を怒らせる
□ 不平不満、愚痴、その他ネガティブな発言が多い
□ 高圧的で人をコントロールしようとする
□ 自己犠牲 に酔っている
□ しょっちゅう対人トラブルを起こす
□ 自慢が多い、大げさに言う、虚言
□ 体調悪いけど頑張っていることをアピールする
□ 相手をおだてて気分よくさせて可愛がってもらう
□ とにかく元気が無い、暗い、機嫌が悪そう
□ 異様に親切かつ恩着せがましい
□ LINEなどで常に連絡を取りたがる
□ いつも誰かと一緒にいたがり、単独行動を嫌う

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴラド・ツェペシュ (閲覧2018.12.17)
2) http://jeremyvarner.com/blog/2012/02/5-rules-of-dating-to-avoid-bloodshed/ (閲覧2018.12.17)
3) https://phys.org/news/2016-03-fluid-dynamics-quickly-vampire-blood.html (閲覧2018.12.17)
4) https://www.techtimes.com/articles/142495/20160319/in-case-you-were-wondering-this-is-how-fast-a-vampire-can-drain-your-blood.htm (閲覧2018.12.17)
5) https://globo-site.com/energy-vampire/ (閲覧2018.12.17)



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