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題名:大人的にケーキショップをオープンするには
報告者:エコノ

 ケーキはスイーツの代表でもあり、王道でもある。そのため、ケーキを上手に作ることができれば、その夢はやがてケーキショップへのオープンへと繋がることも多いであろう。その先の一歩として、まず、ケーキ職人にならなければならない。
 ケーキ職人は、現在ではパティシエと呼ばれ、人気職種の一つになる。ちなみに、パティシエは、フランス語で菓子製造人を意味する名詞の男性形でpâtissierとつづられるが、女性形はパティシエール(pâtissière)ともなる1)。ただし、一応パティシエという言葉は、男性、女性の区別なく菓子職人のことを指すとされる1)。このように、元がフランス語のため、語句の持つ響きも非常によい。それも手伝ってか、小中学校の女の子がなりたいあこがれの職業ランキングでも常に上位に位置し、その職種としての人気の高さが伺われる2)。そのため、今後はパティシエとなるべく修行し、やがて、ケーキショップをオープンさせたいという野望を抱く小中学生の女の子、あるいは、男の子も増えるに違いない。しかしながら、現実的に考えると、パティシエから、ケーキショップをオープンするまでには、相当のイバラの道が待っている。まず、職人の世界は、とても厳しい。さらに、ショップをオープンするには、ショップを建てる土地だけでなく、ショップ建築の費用もばかにはならない。もっと言えば、ショップの運営に際しては、報告書のNo.369でも示されたように、コンビニなどの他の競合ショップから抜きん出た特徴がなければ、経営上危うくなる。ただ単純にケーキが好きなだけでは、進めない厳しい世界である。これが大人の現実である。しかしながら、ケーキショップをオープンさせたいという野望を抱く小中学生の女の子、あるいは、男の子の中でも、「やり抜く力」3)を持った子ならば、やがて素晴らしいケーキショップのオーナーに成りえるかもしれない。ただし、今の筆者には、その力量は明らかにない。家でほそぼそと自分なりのケーキを作って楽しむのが精いっぱいの「やり抜く力」3)である。それが大人(筆者)の現実である。
 一方、大人の現実であっても、ショップをオープンさせることは可能である。それを図に示す。この報告書を読んだ人で、「それは…、違うだろ…」と突っ込む人も間違いなくいそうな話ではあるが、これも、ケーキショップであることには違いない。うれしことに、価格もそれほど高くない。自作のケーキを作って、このショップを作って、オープンして、「いらっしゃいませぇー」と鼓舞すると、少しは大人の現実を忘れる、ような気がする。自作のケーキを振る舞う際にもいっそうの力もみなぎる、かもしれない。

図 ミニチュアドールハウス ケーキショップ4)

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/パティシエ(閲覧2017.1.30)
2) http://bijoh.com/children-longing-occupation-ranking/ (閲覧2017.1.30)
3) ダックワース, A.: やり抜く力. ダイヤモンド社. 2016.
4) https://www.amazon.co.jp/dp/B012KCC1YS (閲覧2017.1.30)



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