題名:さらなる精進
報告者:ダレナン
本報告書は、基本的に No.1963の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
ピーター・ウォード著「ヒヨコの羽」の第二章。
{強固な殻に包まれたワイらは、まさに外からのダメージを受けることなく、鉄の複数形のようにアイアンズし、ジェレミーと化していた。でも、きっと美の朱的には、ビノシュ的にはダメージを受けるかもしれなかった。それというのも「英国国会議員で、美しい妻と息子と娘に恵まれ、富も名誉も持った男スティーヴンは、ある日息子マーティンの婚約者のアンナと出会う。言葉も交わした事の無い相手に強烈に惹かれ合うふたりは理性を超え求めあう。スティーヴンとアンナは、マーティンには内緒で情事を重ね続けるが・・・。Rating R18 (C)」1)だからだ。
が、それはさておき、その時代、ヒヨコキャンプとしては、まずまずの完成度を迎えつつあった。るい・まるいその完成された形状は、ルイしてマルイ、いやルイ・マイルだったところの、背徳のラブ・サスペンス、そして死刑台のエレベーター。こっち2)はルイ・マルと表記される。正確なのは、Louis Malle。ただ、その後、世代とともにそのタマゴの形状は、たまご型とされるまるい形状とは若干異なる形状へと進化したのだった。そして、それは、すくすくとヒヨコは育った。ことへの進化をも暗示していた。
そして、そんな進化とともに、外敵からさらされるヒストリー・オブ・バイオレンスも、次第に影を潜めつつあった。あの猛者たちも、ワイらの殻の難さには、難解すぎる文面として映り、そして「田舎町でダイナーを営み、弁護士の妻と子供たち囲まれた平穏な日々を過ごすトム。だが、ダイナーに押し入った強盗たちを返り討ちにして報道され、それを機に怪しげな一団が彼を訪ねてくる。やがて、かつてトムがマフィアの殺し屋だったことが明らかにな」3)ったのであろう。まさに、ここの第二章はその様相を呈している。
だからこそ、ダメージも、ヒストリー・オブ・バイオレンスも、両放蕩とも、戦慄の絆的にクロネンバーグで朋党しつつ、
「殿下。やはりここの文面のつづり方は放蕩し過ぎではありませぬか」
と家老に言われる。ええぃ、なんてうるさい家老だ。
「殿下。1)を御覧なさい。そこには、「このビデオは、現在、お住まいの地域では視聴できません」と書かれてあるではありませぬか。4)とても同じです。これでは両放蕩も、両放蕩も、プライムできません。殿下、その放蕩、どうなさるおつもりですか」。そこでわしは、家老にこう伝えた。
「ここ3)を控えおろう。そして、こっち5)もじゃ。ほれみろ、ユーネクストではVODされておるで、しかし。家老や。もっと精進せい。さらなる精進せーーーい」
「ハハー」
1) https://www.amazon.co.jp/ダメージ-字幕版-ジェレミー・アイアンズ/dp/B00UMBB5E2/ (閲覧2021.2.20)
2) https://eiga.com/movie/46600/ (閲覧2021.2.20)
3) https://video.unext.jp/title/SID0023717 (閲覧2021.2.20)
4) https://www.amazon.co.jp/ヒストリー・オブ・バイオレンス-字幕版-ヴィゴ・モーテンセン/dp/B01J2N80JI/ (閲覧2021.2.20)
5) https://video.unext.jp/title/SID0044230 (閲覧2021.2.20)