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題名:頭の中の(も)スパークる
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.436の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 報告書のNo.436にて、PDCAサイクルにおけるスパークる(時間を超越してスパークを起こす)ために必要なDDDについて検討し、「どのような立派なPであってもP枠にはまれば、その内部での小さなDCAスパークるしか起こせない。」ことについて示した。ここでは、それをさらに深めて検討するとともに、DDDが頭の中をもスパークるさせることについて考察したい。
 ここで、図のように立派な(言い換えれば、頑強性のある)PをもつPDCAサイクルのAパターンと、テキトーな(言い換えれば、冗長性)をもつBパターンを考える。Aパターンは立派なPに沿ってPDCAサイクルが成されているが、BパターンはテキトーなPパターンでもってあっちもこっちもでDがスパークるしている状態と考える。一見してAパターンが有利だと陥りやすいが、最終的に進化として有利なのは、実はBパターンである。このBパターンは偶発性を生かしたパターンとも言い換えることができる。この偶発性に関して、Pixerの創始者であり、エド・キャットムル博士曰く、「人は過去から学ぼうとして、自分の経験に基づく思考パターンを形成する。…中略…。何か悪いことが起こったとき、自分に陰謀や負の力が働いたという結論

図 PDCAサイクルの2つのパターン

を下し、反対に何かいいことが起こったときは、自分がそれに値するすばらしい人間だと結論づける。けれども人はこうした錯覚にいずれだまされる。」1)こととなる。一見立派なPであっても、その枠から抜け出せないことには、頭の中のスパークるが起こらない。固定観念にとらわれてしまう。偶発性を生かす最良の方法はBパターンのDDD戦略であり、このパターンには、これらを覆うさらに大きなPが背後に期待できる。No.436にも示したように、ウォルト・ディズニー・プロダクションズでこれを例示すれば、「人々を幸せにする。」がそれに相当する。DDD戦略にて、最終的に大きなPを考え出せるぐらいに頭の中もスパークる。
 ここでアメーバを見てみよう。アメーバは何かのPがあってDしているのではない。また、立派なP思考も持ち合わせてはいないであろう。しかしながら、その場に応じてDすることでアメーバは様々な環境に適応できる2)。これを企業戦略で言えば、日本の実業家として名高い稲盛和夫氏のアメーバ戦略3)と言えるのかもしれない。小集団(アメーバ)に分けて、Dを起こすことで、様々な戦略を起こし、結果として背後にあるより大きなPを達成できる。これは、まさにBパターンに他ならない。目先の立派なPよりも、とにかく DDD (やってみよう)戦略である。進化において、後世まで生き残るには、DDD戦略しかありえない。

1) キャットムル, E, ワラス, E: ピクサー流 創造するちから 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法. ダイヤモンド社. 2014.
2) http://www.mishimaga.com/karada-biseibutsu/002.html (閲覧2017.3.28)
3) 稲盛和夫: アメーバ経営. 日本経済新聞出版社. 2010.



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