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題名:今日の映画は、「ジャクソン・スチュワート監督の映画「ビヨンド・ザ・ゲート」が割とおもろかったのでレビュー」
報告者:ダレナン

監督:ジャクソン・スチュワート|ジャンル:ホラー/ファンタジー/レトロスリラー

★★★☆☆(3.5/5)

VHSの悪夢が蘇る!
『ビヨンド・ザ・ゲート』は、80年代から90年代初頭にかけて一世を風靡した「VHSボードゲーム」を題材にした、ノスタルジックで奇妙なホラー作品です。行方不明になった父親のビデオショップを整理していた兄弟が、謎のVHSゲーム『Beyond the Gates』を起動してしまったことから、現実と異界が交錯する不気味なゲームへと巻き込まれていきます。

ホラーとレトロ愛のミックス
この映画が光るのは、何といってもそのレトロな雰囲気。VHS、CRTテレビ、80年代風のシンセサウンドといったガジェット的な魅力が、ただのギミックではなく、物語の核と絡むことで効果的に機能しています。かつての“FMVゲーム”(実写映像を使ったゲーム)を知っている世代には、刺さる演出が多いでしょう。

ホラー要素はやや控えめだが味わい深い
ゴア表現は控えめながら、不気味な雰囲気と「何が起こるかわからない」感覚がじわじわと効いてきます。ジャンプスケアに頼らず、“異界のルールに従わざるを得ない怖さ”をじっくり描いており、ホラー初心者でも楽しめる構成です。

キャラクターとドラマもきちんと
兄弟の確執や、ゲームを通じて向き合う「父と家族の記憶」が物語に厚みを与えています。ただのホラーというよりも、喪失と再生をテーマにしたダーク・ファンタジーとしても読める点は評価ポイント。

バーバラ・クラフトンの存在感!
そして何より強烈なのが、ゲーム内に登場するガイド役のバーバラ・クラフトン演じる謎の女性。「画面越しにこちらを見つめ、冷静に恐怖を誘導する」というキャラクター造形が印象的で、まさに本作の顔とも言える存在です。

総評
『ビヨンド・ザ・ゲート』は、古き良きホラーへの愛情と、奇妙なメタ世界観がうまく融合した、レトロホラー好きにはたまらない一本です。B級らしいチープさもありますが、それを愛でる心があれば、きっとこのゲートの向こう側も楽しめるはず。

気に入ったなら、続編っぽいテイストの映画『The Dungeonmaster』や、『ウィジャ・オリジン・オブ・ザ・デッド』みたいな“ボードゲーム系ホラー”も刺さるかもしれませんね!

(画像)https://video.unext.jp/play/SID0171292/ED00620883



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