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題名:今日のお題は、「Joeの名曲「Good Girls」のCoolさについて」
報告者:ダレナン

(No.2934の続き)
Joeの「Good Girls」は、1997年のアルバム『All That I Am』に収録されたR&Bの名曲で、その“Coolさ”は以下の要素によって際立っています:

1. スムースなグルーヴとリズム
「Good Girls」は、90年代R&Bならではのミッドテンポのビートとシルキーなグルーヴが心地よく、まるで高級車のサスペンションのように滑らかに展開します。ドラムマシンとシンセの控えめながら洗練された使い方が、都会的でクールな空気感を生み出しています。

2. Joeのヴォーカル・スタイル
Joeの歌声はソウルフルでありながら節度があり、「熱くなりすぎない色気」があります。特にこの曲では、繊細なビブラートと感情のコントロールが秀逸で、まるでウィスパーのように耳元で語りかけるような魅力があります。これが「Cool」そのもの。

3. リリックの内容
歌詞では「いい子(Good girls)は何故か好きになってくれない」という、少し皮肉で切ない恋愛観が描かれます。この“わかるわ~”的な共感と、少しのニヒリズムが大人の余裕を感じさせ、Coolさを倍増させています。

4. 全体のサウンド・プロダクション
プロデューサーのJoshua Thompsonらが手がけたプロダクションは、非常に洗練されており、当時のR&Bにありがちな過剰なアレンジを避け、Joeの声を引き立てる空間的なミキシングが際立ちます。

つまり、「Good Girls」のCoolさは、“抑制された情熱”、“洗練された音像”、“共感を誘うリリック”という三拍子が揃っている点にあります。派手じゃないけど、耳に残る。静かに惹かれる。それがJoeの美学であり、この曲の真骨頂です。

[Intro](1)
Baby girl, alright
I gotta find me a girl
Oh, oh, oh, oh, oh
Alright now

(1)https://genius.com/Joe-good-girls-lyrics



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