題名:どちらにしようかな…の原則
報告者:トシ
人は意外と優柔不断である。例えば、自動販売機の前に立っているところを想像してみよう。立つ前までは、買う缶を決めていたはずであるが、その自動販売機の前に立ったとたん、買う缶よりも魅力的に映る缶があったとする。買う前は買う前に決めていた缶を買うはずであったのが、その目の前に映る魅力的な缶の登場で、どちらを買うべきか迷っている自分がいる。その時は、どうすればよいか。この難しい決断を下すには、何が必要か。そして、唱えるであろう。
「どちらにしようかな、神様の言うとおり、鉄砲撃ってドン、1、2、3」
この決断のための呪文は、その際に非常に役立ち、迷っていた判断もふっきれ、神様の言うとおりに従って購入することができる。一安心である。しかしながら、である。この決断のための呪文の裏には、実は安易な神様が潜んでいることに気付いた。そこで、ここではこの安易な神様の考えを暴くことを目的に報告したい。
決断のための呪文をカウントすると、どちらにしようかなは9、神様の言うとおりは10、鉄砲撃ってドンは5、1、2、3は3となる。これを合計すると、27カウントとなる。ここで呪文を唱えるカウント時の様子を考えると、初めに選択した缶は、必ず奇数、次の缶は必ず偶数となる。そのことから、どちらにしようかなの2者からの選択であれば、27カウントの場合は必ず初めの缶となるのである。すなわち、容易な神様は単に偶数か、奇数か、だけで判断していることが判明した。これが3つの選択である、
「どれにしようかな、… 」
にすると事情は少し変わる。どれにしようかなは8カウントとなり、先の2者選択から1を引いたカウント数となるため、26カウントとなる。3者の選択であるため、右→左→右→左…との順から逆、逆から順で呪文を唱えると、真ん中が必ず偶数となる。すなわち、この3者選択の26カウントの数え方であれば、必ず真ん中が選択されることになる。
ここで、2者選択の場合の呪文として、下記のAか、Bの選択でこれを検証して頂きたい。上記の内容が証明されるであろう。
Aは○○○○ねが選択され、Bは○○○○きが選択される。ただし、どちらの選択もベリーグッドである。
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