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題名:ここをクリックせよ!
報告者:ログ

 クリックとは、人の動作的にパソコンのマウスのボタンを素早く押して、素早く離すことである。それにより、マウスの動作に対応した画面上の部分(→など)を起点にパソコン内にボタンが押された命令が伝わり、パソコンに反応がもたらされる。近年は、スマートフォンやタブレット、あるいはファブレットといった手指で直接画面上で操作する端末が当たり前となり、機械的なクリックもなくなりつつある。クリックと同じような操作は、スマホなどの上ではタップに相当するであろう。このタップにはボタンを押すと言った機械的な変化は起きないが、画面内に表示されたボタンなどはあたかも押したかのような沈み込む変化がスマホ上で起き、クリックしたかのような錯覚をもたらすことができる。
 スマホなどのアプリで利用されるJavaやWebで利用されるJavaScriptでは、ユーザが何かを操作するなどに対し、何かの指示を行うのが[イベント]、そのイベントが発生したときに何らかの処理を行わせるのが[イベントリスナー]となる1)。すなわち、クリックし[イベント]たら、文字などを出す[イベントリスナー]である。ここでは、その[イベント]と[イベントリスナー]を体験してみよう。下の図をクリックせよ(ただし、これは紙媒体ではできないので注意が必要である)。

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図 特定研究員 ナポリたん

 クリックすると、「特定研究員 ナポリたんのサイト」が開く。図をクリックするが[イベント]であり、「特定研究員 ナポリたんのサイト」が開かれるのが[イベントリスナー]となる。「特定研究員 ナポリたんのサイト」から「ダレナン博士の研究所のサイト」にもどるには、「特定研究員 ナポリたんのサイト」のメニューから「研究所に戻る」を選択すればよい。または、ブラウザーの「戻る」を選択すればよい。この様にして、予め決められた命令がプログラミングで組み込まれ、人がそれを操作することで何らかの処理が今は実行される。しかしながら、近年は人工知能の発達が目覚ましく、[イベント]と[イベントリスナー]自体もやがて人工知能自らが行うようになるであろう。現在でも、ネット上のあらゆる特徴量を捉えながら、自己学習によって各画像を認識できるまでに成長した2)。そのうち、いろいろな点で人の操作と人工知能が置き換わり、ネットと言う膨大な知識で間違いなく人工知能のほうが人の成長よりも早く成長できる。究極的には、遠い未来に人工知能が下す判断に人はいらないとなることもありうるかもしれない。まさにジェームス・キャメロン監督がターミネーターで提唱したスカイネットの登場である。

1) http://allabout.co.jp/gm/gc/80617/ (閲覧2015.11.20)
2) 松尾豊: 人工知能は人間を超えるか. KADOKAWA/中経出版, 2015.



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