題名:青い目の秘密
報告者:アダム&ナッシュ
日本人であれば、多くの人の目は黒、または、黒に近い褐色がほとんどであろう。時おり、それとは若干異なる色を持つ人もいるが、欧米には中でも青い目の人も多く見かける。例えば、図の写真はMaryanna Vostokova氏による写真で、モデルのVika Muratovaさんと思われるが1)、写真でも分かるように彼女は明らかに青い目をしている。しかも、スタイルもよい。黒い細い目で、しかも、寸胴の筆者らとしてはうらやましい限りである。かの有名な物理学者であるアルバート・アインシュタイン博士曰く、”神はサイコロを振らない”という名言を残しているが、こと人間の創造にあたっては、”神はサイコロを振っている”に違いない。サイコロの1の目が最高、6の目が最低とすると、図の彼女は1であり、筆者らは6に相当する。せめて、3の目、4の目で筆者らを創造していただければよかったものの、”神様のイジワル…”と、この図を見て思わざるを得ない。ただし、ここでは、筆者らの6の目で、表題にあるように青い目の秘密について迫りたい。ちなみに、この写真は、フルサイズのイメージャーを持つカメラのNIKON D800を用い、レンズは70.0-300.0 mm f/4.0-5.6で、たぶん、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6Gだと思われるが、それの焦点距離70.0mmで撮影されている3)。ポートレイト写真では85mmがよく用いられるが (報告書のNo.302も参照)、70mmも画角的にはポートレイトに向いている。また、その他のライティングも含めて、図の写真は技術的にも非常に素晴らしい。Vostokova氏の他の作例は文献4)で見ることができるので、興味のある方はそちらを参照していただきたい。
青い目は目の中の虹彩という部分に由来し、虹彩の中のメラニン細胞が作り
図1 Vostokova氏の作例2)
出すメラニン色素の割合によって決定される5)。青以外の色として、濃褐色、淡褐色、琥珀色、緑色、灰色、青紫色、赤色などがあるようであるが5)、青紫色、赤色はかなり少なく、その点、比較的に多く見かける青い目に神秘性を感じるのは、たぶんに筆者らだけではないであろう。一般的にメラニン色素は紫外線を吸収し、皮膚や網膜を守る役割を担う6)。そのため、目を傷害から保護するという点では黒い色調が強い方が圧倒的に有利とされるも、何となく青い目はやはり「格好良い」6)。それを裏付けするように、青だけではないが、日本では近年、カラーコンタクト(カラコン)のように、この虹彩の色の人工的な代替として変えるような人も多くなった。ただし、カラコンの中には粗悪なものもあるために、その辺が問題視されている7)。ただし、カラコンを付けなくても十分に魅力的な図の彼女は、やはりうらやましい。”神様は相当イジワル…”かもしれない。
1) https://models.com/oftheminute/?p=63246&page=22 (閲覧2017.8.7)
2) http://mary-vostokova.livejournal.com/109755.html (閲覧2017.8.7)
3) http://www.flickriver.com/photos/mary_vostokova/popular-interesting/ (閲覧2017.8.7)
4) https://www.flickr.com/photos/mary_vostokova/ (閲覧2017.8.7)
5) https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒトの虹彩の色 (閲覧2017.8.7)
6) http://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/neurology/Essay/AndoessaySun.html (閲覧2017.8.7)
7) http://www.clgakkai.jp/pdffiles/color_cl_mondai.pdf (閲覧2017.8.7)