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題名:人生はπ^2と関係があるのだ -仮説自由択-
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.983の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 先の報告書にて、「人生はドーナツなのだ」という一つの提言を行った。ここでは、さらにそれを拡張すべく、自由(あるいは、テキトー)な仮説の選択、言い換えると、仮説自由択として、人生に関する循環を提言したい。まさしく、これを、再度天才バカボン風に言えば、「人生はπ2と関係があるのだ -仮説自由択-」となる。とりあえず、天才バカボン的に、とある仮説を”建築”していると見做していただければ幸いである。
 スリンキーの連続体として人生を問うと、大きな輪と小さな輪(スプリングの個々の輪)の循環から、次の図が提示できる。点線は大きな輪に相当し、実線は小さな輪に相当する。すると、各々の輪の円周は、

2πr

で求められる。ここで、rは半径である。そして、大きな輪も小さな輪も、「トポロジーの世界では、ブスと美人を差別せず、博愛主義なのです。もっと正確にいえば、ブスとか美人とかに価値観をもたないのです。」1)との条件を満たす変幻自在性を帯びることから、両輪とも直径が1(半径rは1/2)とでき、そのことから、大きな輪も小さな輪もともに円周が

図 スリンキーの連続体の概念図

π

となる。そして、スリンキーの連続体の小さな輪の循環(年単位で繰り返すイベント)がn、大きな輪の循環がN(生から死までの年)で示されるとすると、厚みや幅のないトーラスΣ1(ドーナツ)の人生的な循環の区切りは、

π/N nπ→ n/N π^2

で収束する、とできる。ここで筆者と同じく天才数学者レオンハルト・オイラー博士を傾愛してやまない方であれば、ふと、気づくであろうか。そう、「平方数の逆数の無限和の値は」というバーゼル問題、式で表すと、次のように書かれる問題である。

1/1^2 +1/2^2 +1/3^2 +1/4^2 +⋯=

この式の右辺は、

π^2/6

となる。
 ここで、偉大なレオンハルト・オイラー博士の、偉大なる解法が、人生の循環へと繋がる瞬間である。

1) 川久保勝夫: トポロジーの発想 ○と△を同じと見ると何が見えるか. 講談社. 1995.



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