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題名:家庭内お風呂の掃除に伴う高圧洗浄機の効果
報告者:エコノ

 お風呂は湿気が多い。もちろん、それはお風呂の湯気などに起因するも、お風呂後にその湯気の換気が不十分な場合は、お風呂の壁面にいつしかカビが付着する。ただし、換気が十分にあったとしても、お水・お湯を使う以上は、カビの影響からまぬがれることは難しいのが現状である。そのため、日々こまめにお風呂の掃除をしないことには、じわじわとお風呂一面にカビが繁殖する。お風呂で身体をきれいにする以上は、カビのない美しいお風呂で入浴したいものの、TVドラマなどで見るピカピカの美しいお風呂は、一般家庭では新築の状態でのお風呂であり、理想ではあっても、経年変化での現実ではない。お風呂製造会社においてカビが壁面にほとんど付着しないような素材の開発が進めばよいが、それでも、カビの威力は人間の人知を超えたすさまじい繁殖率がある。そこで、如何にしてこのカビの繁殖を防ぐかを考えたい、ものの、根本的には、限りなく無理に近いため、その次の手段として、如何にして掃除をする(カビを除去する)のかが、常に問題となる。
 通常、お風呂の掃除やカビの除去には、花王のバスマジックリンなどの洗剤を利用する。しかしながら、洗剤には化学物質が含まれており、どうしても洗浄後の化学物質の影響を取り除くのは難しい。きれいに流したとしても、ゼロになることはないであろう。そのため、化学物質に過敏な人にとっては、この方法はなるべく避けたい。そこで、登場するのが高圧洗浄機である。高圧洗浄機は沸騰された蒸気のみが洗浄の主体となるために、化学物質のような影響は身体にはない。ただし、洗剤に比べて割高であり、効果のほども疑問視される。そこで、本報告書では、この家庭内のお風呂における高圧洗浄機のカビ除去の効果について検証したい。
 高圧洗浄機といえば、真っ先に名前が挙がるメーカーにケルヒャーがある。2010年11月1日から12月8日に渡って、国の重要文化財である「日本橋」を洗浄・再生するプロジェクトとして、「日本橋クリーニングプロジェクト」がケルヒャー ジャパン株式会社の協力の元で実施されたことは記憶に新しいが1)、文献1)にもあるように、「長年に渡って付着した汚れを、(ケルヒャーの高圧洗浄機によって)洗浄剤・化学薬品等は一切使用せず100年の汚れを落とした」、と記載されているように、その製品の自信のほどが伺われる。そこで、ケルヒャーのSC 2 1.512-010.0と同等の性能を持つであろうケルヒャーの高圧洗浄機(正確には、使用した高圧洗浄機は、過去のケルヒャー製品のために、現在は既に製造は中止となっている)にて、経年変化のあるお風呂の壁面を洗浄した。図にお風呂の壁面

図 高圧洗浄機によるカビの除去

を示す。左が洗浄前、右の〇部分がケルヒャーの高圧洗浄機にて洗浄した部分である。いささかカビの多い壁面でやや恥ずかしさもあるも、〇部分はきれいになったことが確認できる。このことから、高圧洗浄機によるカビ除去の効果は、一定の効果があることが、ここで検証された。

1) https://www.kaercher.com/jp/corporate/sponsoring/nihonbashi.html (閲覧2017.1.2)



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