題名:日常と非日常に伴う精神的な陰陽の境目
報告者:エゲンスキー
生活にはいろいろな側面がある。一般的に行われる、習慣的な内容であれば日常的な行為と言える。しかしながら、一般的ではない、非習慣的な内容であれば、それは非日常的な行為となる。しかしながら、その日常と非日常の境目は人によって大きく異なる。例えば、洗濯を一度もかつてしたことがない人が洗濯をすれば、世の中の習慣としての日常的な洗濯はあるも、その人にとっては初めての行為で始めは非日常ともなりうる。一方、よく深夜ドラマなどでも見かけるが、社会的には昼は会社の経営者として立派な様相を漂わせていても、その人が夜な夜な秘密クラブで、”バブバブ”的な男女関係があるとすれば、昼は日常、夜は非日常ともなりうる。そこに、精神的な陰陽が存在する。ゆえに、人は生活の行為の中で日常と非日常を切り替えて、精神のバランスを保つ必要性があることを意味する。ただし、先の”バブバブ”では、陰が陽として表に出ると社会的な信用が失われる危険も孕み、陰と陽は相いれない。日常と非日常の境目もはっきりとしている。日常と非日常の境目に関しては文献1)からも理解でき、ここでは境目をスライドさせて日常と非日常を切り分けることが出来る。しかしながら、やはりブレンドはしない。
陰陽は英語ではYin & Yangとなる。そのおしゃれな名から、靴などにそのブランド名も存在する。そのYin & Yangの語源は中国の思想にあり、陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされている2)。また、Yin & Yangのマークとして有名なのが、図の大極図であるが、この図で示されるように、夜はYin、昼はYangの存在となる。ただし、昼があれば、夜があるように、YinとYangは相反しつつも、一方がなければもう一方も存在し得ないため、宇宙のありとあらゆる物は、相反する陰と陽の二気によって消長盛衰し、陰と陽の二気が調和して初めて自然の秩序が保たれる2)。すなわち、人の精神的な面でこれを考えると、YinとYangがあるのであれば、”バブバブ”は人の精神的内
図 陰陽を示す大極図2)
面の秩序を保つために必要不可欠な要素となる。
図の大極図の勾玉みたいな形や中にある小さな丸の意味について、陰と陽ははっきりと真ん中で分けられる物ではなく、陰に傾いているものもあれば、陽に傾いているものもあるということを意味し、陽の中にも陰があり、陰の中にも陽がある考え方を表している3)。すなわち、何が陽で何が陰かと分類することはあまり意味がないとも言われる3)。ただし、先の述べた”バブバブ”は、表向きは分類しないといけない。その時は、Yangの”バブバブ”は、黒丸に相当するのかもしれない。いずれにせよこの黒丸のように人は何らかの秘密を抱えている。精神的内面の秩序を保つためYinは、人格形成においてYang(病ん)ではない要素として認めたい。
1) https://www.buzzfeed.com/jp/hankyutravel/that-ordinary-life-vs-that-travel-life?utm_term=.axjB8Gwe5#.bj1L2mB1x (閲覧2017.8.2)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/陰陽 (閲覧2017.8.2)
3) https://www.yoga-gene.com/philosophy/141698.html (閲覧2017.8.2)