題名:いしてるの心を知るための宇宙規模的な観測
報告者:ダレナン
本報告書は、基本的にNo.418の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
No.417にて、いしてるの心について記述し、No.418にて、いしてるの心について機械的に反論した。ここでは、さらに拡大して、いしてるの心が宇宙規模でどのように観測されるのかについて推測したい。
ここでいまさら言うまでもないが、いしてるの心の先頭に
あ
が付くことで、あいしてるの心となる。しかしながら、あいはおろか、心についても、今の科学では実体がない。ともに現象として述べるとすれば、あいや心は、人間の脳における神経伝達物質に移行によりもたらされたニューロンのパルス活動の組み合わせに過ぎないであろう。そのパルス活動はNo.129にも示したように、ON or OFFであるが、家庭内の電気のスイッチをいくらON or OFFしたところで、スイッチからあいは目覚めない。同じく、1、ON or 0、OFFの二進数スイッチの集合体であるはずのコンピューターにも、今現在、あいは目覚めていない。科学的にも明らかとなっていない、あいしてるの心は、まさしく、”あ”のない、いしてるの心である。機械(人工知能)だけでなく、人間もそのあいや心の本質を垣間見れない。No.417にて示したが、「大人になると、多くの人は経験に基づいて、自分自身が法律であるかの如く、経験に基づいてあらゆることを否定しだす」ものの、いしてるの心の本質であるあいしてるの心すらも、見ることがままならない現世において、宇宙規模的に望めば、ほんのわずかな経験は、結局のところ宇宙の法律にも触れない。
一方、相対性理論を完成させた天才科学者は言わずともしれたドイツの物理学者アルバート・アインシュタイン博士であるが、博士が悩ませた問題に、「神はサイコロを振らない」、がある。量子力学の問題である。これについて、デンマークの物理学者ニールス・ボア博士との間に熾烈な論争があったが1)、現在では、量子力学の不確定性は確定している。一方の量子の物理状態は、はるか彼方にあるもう一方の量子の物理状態を自動的に決定し、このような「量子のもつれ」は、系内の全範囲に渡って「非局所的」に起こる2)。あいはままならず、「あいのもつれ」もままならないが、「あいがもつれ」ると心ももつれる。それにも関わらず、「量子のもつれ」は今も確実に宇宙のどこかで起こっている。「量子のもつれ」は、英語ではquantum entanglement(量子エンタングルメント)と言うが、さしずめ2者間に起きる「あいのもつれ」は図のようにlove entanglement(あいエンタングルメント)と言えるのかもしれない。「量子のもつれ」は確率分布などで説明できない事象であ
図 love entanglement
るが、いしてるの心も、ゆえに説明できない事象である。結局は、推測メインで、観測できない(のだろう)。
1) クマール, M: 量子革命: アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突. 新潮社. 2017.
2) ギルダー, L: 宇宙は「もつれ」でできている. 講談社. 2016.