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題名:地底潜水艦の開発の進捗状況
報告者:トシ

 今や人類にとって、地球上で行けない所はなくなった。空であれば、飛行機、あるいは、宇宙船が活躍し、海であれば、船、あるいは、潜水艦が活躍する。その潜水艦については、初期に開発された潜水艦の仕組みについては報告書のNo.147でも記載したが、基本的な構造は現在の潜水艦とほとんど変わりはない。しかしながら、その機能と性能は驚くべきまでに向上し、現在の潜水艦(潜水艇)で最も深いところまで潜水したのは、マリアナ海溝の最深部に到達するために設計された有人深海探査艇のディープシーチャレンジャーで、深度10898.4 mとなる1)。なお、操縦したのは映画「アバター」や「ターミネーター」の監督でお馴染のジェームズ・キャメロン氏で、2012年3月26日に記録を達成した1)。
 一方、空や海は支配したものの、地底についてはまだまだ開発の余地があろうか。特に、地底潜水艦の開発や記録は、あまり聞いたことがなく、宇宙船や潜水艇ほどの魅力が今はまだないのかもしれない。しかしながら、エディンバラ大学のAndreas Hermann博士らによれば、地球内部の地下約1000 kmに膨大な量の水がある可能性が示唆されている2, 3)。あるいは、アルバータ大学のGraham Pearson博士らを中心とする国際研究チームは、Ringwooditeと呼ばれている鉱物の解析から、地球の上部マントルと下部マントルの間にある地下の410~660 kmの深部に膨大な量の水が蓄えられていることを確証した4, 5)。すなわち、地底には、実はまだまだ未知の部分があるということを、これらの報告は示している。そのため、今後は、地底潜水艦なるものの開発が急がれるに違いない(であろう)。開発したとしたら、たぶんに映画「地底王国」に出てきたような鉄モグラのような形状が、最もらしい(であろう)。鉄モグラを図に示す。この映画「地底王国」は、アメリカの小説家であるエドガー・ライス・バローズ作の「地底世界ペルシダー」を元にして作られており、そのペルシダーなる地

図 鉄モグラ6)

底の世界や地底人の存在は定かではないが、この鉄モグラの開発によって、やがて地底人の存在も明らかとなる(?)(報告書のNo.357も参照) (であろう)。実に今後の開発に期待したい、地底潜水艦ではある。チープでありつつも、監督ケヴィン・コナー、ダグ・マクルーア、ピーター・カッシングが主演と聞いて、この映画「地底王国」が気になる人は、筆者も含め、鉄モグラたる地底潜水艦も非常に気になる存在であるに違いない。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ディープシーチャレンジャー (閲覧2017.1.23)
2) Hermann, A., Mookherjee, M.: High-pressure phase of brucite stable at Earth’s mantle transition zone and lower mantle conditions. PNAS 113: 13971-13976, 2016.
3) http://karapaia.com/archives/52229384.html (閲覧2017.1.23)
4) Pearson, DG., etal: Hydrous mantle transition zone indicated by ringwoodite included within diamond. Nature 507: 221–224, 2014.
5) http://science.newsln.jp/articles/2014031218310017.html (閲覧2017.1.23)
6) http://www.wikiwand.com/ja/地底戦車 (閲覧2017.1.23)



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