題名:オーブの存在を、ダンカン・マクドゥーガル博士の研究に基づき(非科学的に)解明する
報告者:ダレナン
オーブとは、主に写真などに映り込む、小さな水滴の様な光球であり、日本語では玉響(たまゆら)と呼ばれる存在である1)。特に、心霊写真などでよく引き出され、死者の魂が写り込んだ姿とも言われる。しかしながら、その実体はFujifilm社のサイトにもあるように2)、空気中に舞っている塵や埃が、フラッシュの光によって反射し、それがピンボケの状態となって写ったものであることが判明している。図にオーブの写真を示す。写真の真ん中に浮かんでいる白い球がオーブとされる。このようにオーブが写る原因が分かっているために、オーブは死者の魂などではない。その一方で、多くのヒトが亡くなると、そのオーブがよく写る現象も報告され3)、オーブはやはり死者の魂の存在ではないかと思えることもある。例えば、オーブの現れた事象が、自分の身近に起こった出来事と合致すれば、やはりオーブは死者の魂か? と非科学的に勘ぐってしまう。科学か、はたまた、非科学か、その線引きは難しいが、オーブという存在自体には、図の現象以外で解
図 オーブの写真2)
明できない写りも少なくはない4)。
一方、ヒトが亡くなると、21g軽くなるとされ、それが魂の重さであるとの研究もある5)。ダンカン・マクドゥーガル博士による1907年の研究であるが、その4年後の1911年にはさらに研究を進めて、今度はヒトの死の瞬間の星間エーテルの光を撮影し、この光が21gの魂の正体であると結論づけた5)。さらに、死の瞬間のヒトの頭部には、星間エーテルにも似た光が取り巻いていると報告した5)。星間エーテルとは、中世の物理学の概念であるエーテル理論(*)のことを指し5)、アルベルト・アインシュタイン博士の相対性理論の確立以後は科学的に完全に否定されている存在である。しかしながら、もしかすると、ダンカン・マクドゥーガル博士は、オーブの存在から星間エーテルが見えていたのかもしれない。ただし、いずれにせよ、オーブも星間エーテルも、科学的には非科学的な存在である。
マックス・プランク博士の量子仮説を端に、光は波であり、粒子である二面性を持つことが明らかとなった。はたしてオーブの存在は、光でもあり、魂でもあるのであろうか。そもそも魂とは何であろうか。何らかのエネルギーをもった意識体であろうか。これがヒトに意識をもたらしている存在なのであろうか。いずれオーブの存在も(科学的に、完全に)解明するのであろうか。宇宙の解明と同じく、興味が尽きない非科学性である。
* : エーテルとは、光が伝播するために必要と思われた媒質を表す術語6)
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/玉響現象 (閲覧2016.5.17)
2) http://fujifilm.jp/support/digitalcamera/others/case/ (閲覧2016.5.17)
3) http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201410_post_4939.html (閲覧2016.5.17)
4) Heinemann, K. Ledwith, M: The Orb Project. Atria Books/Beyond Words. 2007.
5) http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201511_21.html (閲覧2016.5.17)
6) https://ja.wikipedia.org/wiki/エーテル_(物理) (閲覧2016.5.17)