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題名:高速道路のSAにおける男子トイレの汚れ具合の観察と人間の行動パターンの関連性
報告者:ナンカイン

 今や高速道路は日本中に張り巡らされ、A地点~B地点に移動する際の交通における主要な方法である。もちろん、高速道路で利用するツールは車ではある。しかしながら、これと対照に、交通の主要な方法を電車に代えると、A地点~A’地点へ、さらにB’地点~B地点へと移動に一手間がかかる。すなわち、A(B)地点~A'(B’)地点へはバス、車、自転車、足などのツールを使うことになるが、高速道路のようにダイレクトにA地点~B地点へは行けない。特に移動の際の荷物が多い場合はA(B)地点~A'(B’)地点への移動でも苦となり、そこに高速道路ならではのメリットが生じる。そのメリットから、高速道路の利用率は年々増加し、渋滞も増えた。それに対して道路公団は、道路の拡張や迂回路など様々な形態で緩和しようとするも、渋滞がなくなったという話は聞いたことがない。そこには、単なる高速道路の利用率の増加だけではなく、車の所有率の増加も原因として挙げられるが、それだけ利便性の高い高速道路への交通手段の偏重が見て取れる。
 年々と利用率が増加する高速道路ではあるが、車だけではなく、むろん多くの人々が行きかうことになるため、トイレの利用率も必然と増加する。特にSA(サービスエリア)は、各種サービスがあることから、トイレに関わらず、単なる休憩するとして立ち止まることも少なくはない。また、そのついでにトイレも、ということもしばしばである。ただし、SAまでにどうしても間に合わない場合は車内での携帯トイレとなるが…。
 SAのトイレは、男子の小便器を除いて、男子の大便器や女子トイレはほとんど洋式トイレとなり、和式トイレを見ることは少なくなった。そのため、座る便器での排泄が中心となったため、あまり床面の汚れは目立たない。しかしながら、立位で行う男子トイレの小便に関しては、大便の便座のトイレよりも排泄の際に周りに飛び散る傾向が高く、床面の多くが汚れている。この床面の汚れに対して、実は面白い傾向が観察できる。仮にSAの男子トイレを下図のように入り口から5か所設定し、目視にておおよその汚れ具合を観察すると、汚れ具合を便器前の色の濃さで示すことができる。濃い色がより汚れている傾向を示す。これによると、最も汚れているのは入り口から2か所目の便器(便器2)となる。SAによってはもっと多くの数の男子小便器が設置されているために、これとは条件が異なるものの、数が多くとも、この2か所目の便器2に準じた位置にある便器の床面に多くの汚れが目立つ傾向は変わらない。
 実は、この傾向を分析すると人間の行動パターンが見えるのである。人間は極力エネルギーを温存し、かつ、危機的な状況を回避する行動が生物学上多い。

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図 男子トイレの汚れ具合

この根拠から、便器2は入り口から程よく近く(歩行の際のエネルギー消費が少なく)、かつ、1か所目のように近すぎない(入口からの方向の急カーブもなく、カーブに伴う足腰への負担が少ない)という人間の行動パターンが表れていることが分かる。ただし、尿意が切迫している人は便器1を利用しやすいであろうが、そのような人は男子トイレの利用率から見ると相対的に少ないと思われ、普通の尿意であれば、便器2を利用する人が多いであろう。ただし、便器2の汚れも便器1に次ぐため、切迫していた人も多かった可能性がある。その人は、カーブ負担よりも尿意への危機回避であろうか。以上の観察より、高速道路のSAのトイレと言えども、そこには人間の行動パターンが如実に表れていることが示唆された。



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