題名:シャツを脱いだパープリン
報告者:ダレナン
本報告書は、基本的にNo.1186の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
どうあがいてもそれは死語なのだ。そして、死語、それは死後にも繋がる瞑想へと至る。
近代スピリチュアリズム1)において、肉体は着ぐるみへと化す。脳はコンピューターとなる。そのコンピューターの活動が魂となって精神あるいは心、そして、それからもたらされる意識・無意識が生じる。その精神活動の結果として、コンテンツである記憶。その記憶は、肉体の脳だけではなく魂にもカーボンコピーのようにまったく同じく共有される1)。そのようなスピリチュアリズムにおいて、人智を超えた全てを司る「全的でありかつ想像を絶する大きな力」(摂理)は、死後も関係なく存在し続ける1)。それは、死語であるはずのパープリン2)も、たまごまるごとプリンと同じく、割らずに中身だけを攪拌(かくはん)して生まれ変わることを意味する。その姿は、うまれたてのたまご、そのものなのだ。きっと、それが生へのはしごとなる(No.1186)。
一方、シャツを脱ぐと、むろん裸となる。その裸でもって、全てがさらけ出される。そこでの、さらけ出しは、目を覆うようなパープルフリンジ(高輝度部分に隣り合った低輝度部分に紫色やマゼンタ色の偽色が出る現象のこと3))になってしまうのか。いや、それほどでもない(図)。若干、あるかもしれないが、それほどでもない。だから、Dreaming In blue4)と名付けられる。ただ、その、目を覆いたくなるのは、自らのblueがさらけ出された結果でもあるのかもしれない。しかしながら、安心してほしい。どう見ても、「1ヵ月で-15kg。痩せるのは簡単 脂肪がゴッソリ落ちた! 医学的減量法で簡単に71.5kgから56.2kg!?」の広告には、ふさわしくない。「あなたは、僕と違って大丈夫だよ」と自信を持って伝えられる。「パープリンなのは、僕だ。すでに、頭の中ではパープルフリンジを起こしている。ちかちかと、気づくと、よくよく見直すと、紫かマゼンダがかぶっている。それこそが、シャツを脱いだ、本当のメタボな、メタボな自分の姿だ。」と。そうして死語に導かれて、死後の世界を旅する。「プリンちゃん。分かったよ。それはプリンちゃんだから、プリンセスなんだよね。そう、かつて、プリンセス・プリンプリンなる人形劇「プリンプリン物語」があったね。ルチ将軍の知能指数1300には憧れたよ。でもね、プリンちゃん。気にしなくていいよ。メタボじゃない。メタボじゃない。ケッシて、メタボじゃない。ケッシなきゃいけないのは僕の方だよ。可愛いプリンちゃんはいつでも可愛いい、大好きなプリンちゃんのままだよ。どこにいても、どんなときでも。」
図 プリンちゃん4)
1) 矢作直樹: 人は死なない –ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-. バジリコ. 2011.
2) http://zokugo-dict.com/26ha/paapurin.htm (閲覧2019.5.8)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/パープルフリンジ (閲覧2019.5.8)
4) https://www.bloglovin.com/blogs/dreaming-in-blue-2912487/photo-1880327795 (閲覧2019.5.8)